日々乗務している中で、色んな人が乗ってくるわけですが、老若男女問わず、良い客も嫌な客もいるものです。
そんな中で、タクシー運転者が客から言われたく台詞をいくつか紹介します。
あなたがお客さんなら、言わないで下さいねというやつです。
急ぎで！
断トツ第一位でコレです。
もはや殿堂入りするレベルで忌み嫌われてる呪いの言葉です。
分かりますよ。
急いでるからタクシーに乗るというのは十分にわかります。
ですが、この台詞を言わなくとも、タクシーに乗った時点で他の交通手段より最速なのは間違いないですし、言わなくてもゆっくり運転しません。
普通に運転しても、十分に早いです。
この「急げ」という言葉には、お前の運転免許を危険に晒す必要があるけど知った事じゃない何故なら急いでるから客の言いなりになっとけという言葉が含まれています。
なるほど。
運転手が警察に捕まってもお客様はノーダメージですからね。
なんなら遅刻の言い訳に「タクが捕まりやがってさー」と言えますよね。
そして運転者が捕まって罰金と点数をやられたところで、お客様としては知った事じゃないですし、違反した運転者が悪いもの。
ですが、運転手としては物凄いダメージなんですよ。
逆にいうとお客様が遅刻したところで知った事じゃないです。
お互い他人です。
速度超過や信号無視をするサービスは提供してません。
それなのに、「牛丼ミニ。つゆだくで！」という軽い感じで急ぎサービスを要求する人がいます。
特に若い人に多いです。
以前も、「急いでるのでなるはやで」などと言われ、なるはやとは、ソカイ道路よろしく地元民しか分からない道の事なのかと不安になり、どこの道を指してるのか尋ねたところ、「な・る・べ・く・早くの略や！」と活舌よく教えて頂きました。
そう言われて不思議となるおそで走行しましたが、本当に急いでるなら高速道路を使って下さい。
私は急げと言われたら、高速を使いますかと尋ねますが、ほぼ普通の道で良いと言われます。
本当に急いでるなら、高速を使うか、先払いでチップを渡すかするのを推奨します。
単に急げと運転手に伝えても、逆効果の場合が多々あります。
何も言わない方が早いです。
急げと言われて逆張りする運転手や、緊張していつもより鈍くさくなる運転手も多いのです。
捕まって時間がかかるケースもありますからね。
私もベテランの域に達してるので、本当に急いでる人は乗せたら分かります。
そういう人ならコチラから水を向けて、多少はペダルを踏み込むし、信号の流れで道を変えて最速でいきます。
が、そうでもないのにとりあえず急げと告げて、急いだのに礼も言わずにさも当然とばかりに降りてく人が、最近凄く多いです。
とあるお客さんが言ってました。
「ありがとうの反対語は当たり前」
急げと告げたら運転手は急ぐのが当たり前なので、礼をいう必要ないと思ってるのでしょう。
当たり前じゃないから。
多めに払う金がないなら、最低限礼を言え。
じゃないと、君の親の教育が失敗だっと思われますよ！
レシートだけ下さい
たまによくいます。
ややこしい。
日本語を正しく使えていない。
本当にレシートだけの、正しい使い方の人もいますが、レシートだけと言ったのに、お釣りもきっちり要求する人が多いです。
この「レシートだけ下さい」と聞くと、運転手はお釣りは不要なのかなチップかなありがとうごぜえます！ という解釈をするんです。
別に20円程度儲かるのが嬉しいわけじゃなく、その気持ちと、お釣り用の小銭が減らないのが嬉しいんです。
一日仕事していると、小銭がバンバン無くなっていきます。
中にはお釣りを調整して貴重な50円玉と500円玉を要求されたりします。
680円で1330円出してお釣りを550円にして50円玉と500円玉の消費を加速させるのはなるべくやめて下さい。
そゆのはスーパーとかコンビニのように小銭がたんまりある所でして下さいね。
タクシーでは、そんなに無いから。
ちょうど50円玉や500円が切れて、10円玉や100円玉で渡して切れる客もいるので、ご協力お願いします。
まー中にはプロでしょと用意しとけという人もいますが、運転のプロであって、両替のプロではないです。
あと、タクシーにおいてはレシートも領収書も同じです。
「レシートいりますか？」
「レシートじゃなく領収書下さい」
というやりとりがあったり、
「領収書どうしますか？」
「領収書はいいからレシートだけ下さい」
というやり取りをそれぞれ1000回以上してます。
どっちが正解か未だに分からないです。
ワンメーターで行けるとこまで
たまーにいます。
派生として1000円でいけるとこまでなど。
こういう人は、本当にお金の無い人か、ただのケチに分かれます。
ただのケチは偉そうに乗ってくるので、早めに下車して頂きます。
「もうそろそろメーター上がりますが、どうしますか」
ほぼ、もうかよと文句言いながら降りていきます。
本当にお金無い人は、申し訳なさそうに、握りしめたお金を出してくるので、目的地を聞いて、近ければサービスで行ってあげます。
もちろん、実車にしないと違反なので、最低限の料金は頂きますけど。
「ここ停まれないので、もう少し先まで行ってからドア開けますね」
ほぼというか、全員、感謝しながら下車されます。
この仕事はダイレクトで感謝されるのがいいとこですね。逆もありますけど・・・。
他にもありますが、今回はこれぐらいで。
いずれまた書きたいと思います。
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